公開初日に観に行きましたが、感想書くのめちゃ遅くなりました。
結論から言うと、この映画めちゃ楽しかったです。
音を楽しむのが音楽、ノーミュージック・ノーライフがテーマで、近年のドラえもん映画にありがちなお説教が無くてとても良いです。藤子・F・不二雄先生生誕90周年にふさわしい映画になったと思います。
オープニングの人類の音楽の歴史は、ホンマに永久保存版。音楽と映像のクオリティがハンパねー。
1番面白かったのは、音楽が無くなるとどうなるかのシーンです。
のび太が”あらかじめ日記”に音楽がないと書くと、地球上の音楽が消えてしまいます。カラオケに行けなくてストレスが溜まったり、演歌を歌えない老人がボケてしまったり、バンドが解散したりと、悪いことが多発します。もう、音楽ナシでは人間が生きていけないことが映像としてわかって、大変面白いです。
のび太達が良い演奏をすると次々とファーレの殿堂が復活するところは、ソシャゲのやりこみで使える場所が解放に似てるなと思った。脚本協力に、ポケモンSVのWebアニメの脚本を担当した内海照子さんがおられるので、そこら辺は意識してるのかな。
前作の理想郷は、洗脳教育シーンが子ども達のウケが悪かったらしいので、今回のような場所解放は良いと思う。
常に音にあふれた映画ですが、終盤にのび太が無音の宇宙空間に投げ出された時は、無音の恐怖感があった。ただ、映画を観ていた子どもが「音あるよ!」と叫んで、少し興を削がれちゃった……。
ここから各キャラについての感想。
のび太
リコーダーの演奏が苦手で、”の”の音と評される変な音が出る始末。最初は音楽が無くなればいいのにと思っていた彼も、皆との演奏を通じて音楽が好きになった模様。
演奏技術は向上していないが、音を楽しめているならeasy!
ドラえもん
いつもはポンコツ化するタヌキネコ型ロボットも、今回は結構役に立った。ヴェント―を復活させたり、ノイズから地球を守るひみつ道具出したりと。
でも、ノイズに侵食されてポンコツ化したシーンが一番印象に残ってる(笑)
ジャイアン
並外れた肺活量を活かすためにチューバを使わせたのはグッド。ほろびの歌を歌わずに映画本編を乗り切った。歌おうとするたびにスネ夫が犠牲になったが……。
昨今のコンプラで暴力シーンは禁止されたと思ってたけど、スネ夫をぶっ飛ばすほど殴るシーンあってビックリ。笑いが起きてたので、まぁいいだろ。
スネ夫
ジャイアンの歌唱キャンセルのために暴力の犠牲になった男。
金持ちが弾いてそうなヴァイオリン(私の勝手なイメージ)が1番似合う。ヴァイオリンをひみつ道具の力とは言え、プロ級の腕前になったから、4人の中で1番音楽センスあるんじゃないかな。
しずかちゃん
ヴァイオリンを弾くと人間の耳を狂わす女。
この映画では太鼓のボンゴや鉄琴を担当。鉄琴は僕も幼少期に演奏したことがあるから、親近感が湧く。僕は金管楽器や弦楽器の演奏が全くダメなので、しずかちゃんと同等の音楽センスなのかも。
出木杉
世界最古の楽器を知らなかった模様。ヘビースモーカーズフォレストを知ってる博識な彼の唯一の出番ナシ。かわいそう
ムシーカ星人と地球人
大昔にムシーカ星人の子どもが地球人と音楽を奏でて、地球の音楽史が始まったというSF設定スゴイ。ドラえもんや未来人が歴史をねじ曲げたワケじゃないので、いい話よね。
ただ、終盤に出てきたドイツの歌姫ミーナは、序盤にもう少し出てきてたら印象が変わったかも。名前だけやたら出て来たけど、伏線としては弱いかな。
来年のドラえもん映画
来年のドラえもん映画は、コウモリとドイツの古城と魔法使いの格好をしたドラえもんが出てきたので、魔界大冒険とは一味違う魔法モノになりそう。ドラキュラが出ることは確定かな。狼男も出てくる? TFありそッッ!