タカショーの雑多な部屋

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日本のヒット曲のイントロと再生時間はどれだけ変化したのか?(5年ごとに調査)

 最近のヒット曲のイントロ短くなったと思いませんか?

 

 YOASOBIやAdo、ずっと真夜中でいいのに。などのアーティストの曲はいきなり始まりがちです。

 

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 待ち時間なしで聴きたいというニーズに合わせて、イントロが短くなり、再生時間も短くなっているようです。

 

 これが本当かどうか調べるため、1970年から5年おきに、オリコンチャート邦楽トップ10の曲で、イントロの秒数と再生時間を調べてみました。音楽の媒体や私の聞き違いで若干の誤差があるかもしれませんが、お許しを。

 

 なお、2010年頃から、某アイドルグループの握手券・投票権商法により、CD売り上げが意味をなさなくなったため、2010年以降はビルボードジャパンのHOT100から邦楽トップ10を出しています。

 

順位 アーティスト名「タイトル」 イントロ秒数(再生時間数)で記載してます。

 

 

1970年

 

 この頃はレコードの記録時間が短かったため、3分以内の曲が多いですね。

 平均イントロ秒数は15.1秒、平均再生時間は3分21秒でした。

 

 1番イントロが長かった「女のブルース」を歌ったのは藤圭子。21世紀初頭の日本を代表するシンガーソングライター宇多田ヒカルのお母さんであります。

 

 

 

1975年

 

 山口百恵沢田研二岩崎宏美がランクインし、まさに1970年代て感じ!

 ちなみに、あのカルトアニメ・「チャージマン研!」が放送させた次の年であります。

 平均イントロ秒数は19秒、平均再生時間は3分46秒に伸びました。

 

 

1980年

 

 ついに、イントロなしの曲が出現!

 鈴木雅之メインヴォーカルのシャネルズの「ランナウェイ」です。

 

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 この頃はニューミュージック勢が台頭してますね。どれも印象深いイントロが勢ぞろい。個人的には久保田早紀「異邦人」が大好きです。

 

 平均イントロ秒数は16.4秒、平均再生時間は3分43秒で、1975年とあまり変わらないですね。

 

 

1985年

 

 アメリカに次ぐ経済大国になった余裕からか、4分超の曲が増えました。

 平均イントロ秒数は14.2秒で短くなる一方、平均再生時間は4分7秒に伸びました。

 なお、この年は阪神タイガースが日本一になった年です。

 松田聖子中森明菜チェッカーズがいるあたり、80年代って感じがします。

 

 

1990年

 

 この頃にバンドブームが起き、プリンセス・プリンセスLINDBERGブルーハーツなどが活躍しました。

 3分以内から5分超までバラエティ豊かな長さですね。

 平均イントロ秒数は15.2秒、平均再生時間は4分4秒です。

 

 

1995年

 

 この年は何と上位28作が100万枚以上売り上げるというJポップ全盛期!

 何かタイトル長い曲多くない?

 しかも B'zLOVE PHANTOM」は歌いだすまで80秒。最初の歌詞が「いらない何も捨ててしまおう」ってのが草

 

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 スピッツ「ロビンソン」も1度聴いたら、忘れられないイントロですよね。

 大きな力で空に浮かべたら宇宙の風になるはず。

 

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 平均イントロ秒数は26.2秒で過去最大(ほぼラブファントム)、平均再生時間は4分41秒に伸びました。

 

 

 

2000年

 

 この頃は宇多田ヒカル浜崎あゆみがヒット曲を連発してますね。あとモーニング娘。出てきてる。

 この年がCDシングルのミリオンセラーが二桁を越えた最後の年となり、CDの売り上げがどんどん減少していきます。

 パソコンへのコピーを防ぐために、コピーコントロールCDなる音質悪いCDが出てきたよね。

 トップ10全て4分超になりました。

 平均イントロ秒数は21.4秒、平均再生時間は4分28秒でした。

 

 

2005年

 

 この前年からORANGE RANGEが台頭。

 CDの売り上げを伸ばすために、ドラマ映画のキャラや、有名アーティスト同士のコラボが見受けられます。

 平均イントロ秒数は18秒と変わらず。しかし、平均再生時間は4分58秒で、ほぼ5分に!?

 

 

2010年(ビルボードジャパンHOT100より)

 

 この頃はAKB48の2強に。一部ではJポップ暗黒時代と呼ばれてますね。

 平均イントロ秒数は18秒、平均再生時間は4分48秒でした。

 

 

2015年(ビルボードジャパンHOT100より)

 

 嵐とAKB一味の2強時代が続くものの、セカオワやゲス極がランクイン。

 音作りにこだわったセカオワは、当時ハマりましたね。

 

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 平均イントロ秒数は19.2秒、平均再生時間は4分31秒でした。

 

 

2020年(ビルボードジャパンHOT100より)

 

 Jポップ黄金時代来たる!

 トップ10に色んなアーティストがいて、いいぞーこれ。

 やはりイントロ数秒以内か、20秒以上の二極化が進んでる模様。

 

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 お前もカラオケの鬼にならないか?

 

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 これ超難しいんですよ。

 

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 髭男は印象に残るメロディー作るのが本当に上手いと思う。

 

 

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 ホンマにあいみょんの曲ええわぁ。

 

 平均イントロ秒数は一番短い13.5秒、平均再生時間は4分39秒でした。

 

 

 というワケで、次第にヒット曲の再生時間が長くなり、95年にはイントロがかなり長くなり、21世紀に入ると再生時間が5分近くに、20年にイントロが短くなるというヒット曲の時間の変遷を見てきました。

 

 これからどんな曲が出てくるか楽しみですねー。